誤飲や窒息、水の事故…まだ小さい乳幼児にとっては、家の中にも危険が潜んでいます。ホリプロ保育園には医師の良雪雅さんがご来園。ベッドやお風呂場など子どもにとって危険な場所や、改めて意識したい予防のポイントを解説します。

「ホリプロ保育園『こどもの救急!事故・誤飲を防ぐには?家の中の危険について!』」主なトークテーマ

・乳幼児にとくに多い“家の中の事故”って?【0分25秒ごろ】

・まだ歩けない赤ちゃん、窒息の要注意エリアはどこ?【1分05秒ごろ】

・家の中で一番危険な場所はお風呂。水の事故を防ぐためには?【3分40秒ごろ】

・誤飲で一番多いのはどんな事故?【5分30秒ごろ】

・飲み込むととくに危険なのはどんなもの?【8分20秒ごろ】

こどもの救急!事故・誤飲を防ぐには?家の中の危険について!#ホリプロ保育園 ※動画は2016年3月1日に公開されたものです。

こんなにあった! 家の中の危険

生まれたばかりの0歳児やよちよち歩きの1歳児、何にでも興味を持つ2歳児たちにとっては、家の中も危険でいっぱい! 自身も2児のママであるフリーアナウンサーの安田美香さんが“えんちょー”を務める「ホリプロ保育園」に、今回は医師・良雪雅(りょうせつ・まさし)さんがご来園。家の中で起こる事故とその防ぎ方について解説します。


 

良雪さんによると、家の中で起こりうる子どもの事故のうち、0歳児の場合は窒息、1~2歳児の場合は水の事故がとくに多いそう。家の中での事故とはいえ、命がおびやかされることも十分ありえます。


事故後の対応は一刻を争うもの。「悲しいことに病院に到着したときには手遅れになっていることも少なくないので、いかにおうちの中で予防してもらうかが大事なんです」(良雪さん)。

それではさっそく、成長段階別の事故とその予防について教えていただきましょう。

乳児の窒息、危険エリアは“ベッド周辺”

赤ちゃんにとってとくに怖いのが、ベッド周辺で起こる窒息事故です。


「(生後)7カ月くらいだと、寝がえりは打てるけれどそこから戻ってこれないことも多いんですよね。その時にベッドと柵の隙間に落ち込んで動けなくなってしまう。あるいは、たまたまベッドの上にあったタオルを引っ張って顔の上にかかったときに、それを払いのけることができなくて窒息してしまう、といったこともあります」(良雪さん)。

赤ちゃん用のおもちゃについた紐類が首に巻きついてしまうケースも。


良雪さんは予防策として「なるべくベッドの上はシンプルにしておくこと、ベッドのサイズと柵のサイズを合わせること。また、布団が柔らかすぎると寝返りがうちにくくなってしまいますので、ある程度の硬さのあるべッドのほうが赤ちゃんにはいいと言われています」と指摘します。

数センチの溜水でも溺れる可能性がある!!

ハイハイやよちよち歩きが始まると活動範囲はぐっと広がり、家の中での危険要素も増えます。そんな1~2歳児にとって危険なのは「お風呂場」。


「小さい子どもにとっては(浴槽の)中に何があるのかわからないからのぞき込んでしまう。すると、グッと覗き込んだときに頭の重みで落ちてしまうことがあるんです」(良雪さん)。

頭回りのサイズがそんなに大きくない1~2歳児は、数センチ水がたまっていれば溺れる可能性が十分あるのだそう。水深が10センチあればかなり危険、と良雪先生はいいます。


「10センチって…ほんのちょっとたまってるだけですよね」と、安田えんちょーもこれには驚きを隠せません。

「そうなんですよね。(水の中に)入ってしまうと子ども自身がパニックになってしまうんです。それでバタバタしているうちに口の中に水が入ってきてしまう。お風呂の水はすぐに抜くことを常に意識してもらいたいですね。非常に危ないです」と良雪さんは警鐘を鳴らします。

直径4センチ以下のものなら誤飲の可能性あり

そしてもう一つ、小さい子どもの家庭内での事故で怖いのが「誤飲」。


1~2歳ごろの子どもは手に持ったものを口に入れ、形や舌ざわりでそれが何なのかを把握しようとします。その行動にハラハラするパパやママも少なくないはず。


直径4センチまでのものなら子どもが飲み込む可能性がある、と良雪さんはいいます。


これには安田えんちょーも「(そんな大きなものが)入ります? 口に?」とビックリ!

誤飲事故でとくに多いのは「薬」と「タバコ」だそう。「電池」もかなり危険です。こうしたものは子どもの手に届かないところに置くのが鉄則ですが……


「例えばリモコンの中に入っている電池が危ないですね」と良雪さん。古くなったリモコンはカバーが外れやすくなっていることがあります。

かといって、リモコンを完全に遠ざけるのは難しい。そういった場合はテープ等で補強するなど工夫し、とにかく子どもの手に触れさせないことが大切です。

殺虫剤や画びょう…窒息だけじゃない誤飲の怖さ

子どもの手の届くところにあり、飲み込むととくに危険なものについて、良雪さんはゴキブリ退治のための団子を挙げます。「虫を殺すためのものですから、有毒なものが含まれています。あとは、画びょうなど針のついているもの。電池も科学的な物質が入っていて非常に危ないです」(良雪さん)。どれも日常生活にごくふつうに存在するもの。子どもにとって、家の中がいかに危険かを再認識させられます。

良雪さんは、インターネット等で誤飲事故の際の対処法についてあらかじめチェックしておいてほしい、と訴えます。たとえば「日本中毒情報センター」では、誤飲による中毒事故の予防や対処法が紹介されています。


「誤飲したときの対応は本当に細かいので、全部覚えるということではなく、そういう情報がどこで手に入るかを知っておくことが重要なんです。万が一が起こったときにすぐ調べられるようにしておくといいと思います」(良雪さん)

いざというときの対処法を知ることが乳幼児の事故予防に

今回のポイント

・家の中で起こりうる子どもの事故のうち0歳児はベッドでの窒息、1~2歳児はお風呂での溺水がとくに多い。

・窒息防止のため、ベッドの上にはなるべくものを置かず、布団は硬めのものを選ぶ

・お風呂での水の事故を防止するためには、浴槽に水をためないこと!

・直径4センチ以下ものは誤飲の危険あり。薬・タバコ・電池は特に注意!!

・いざというときに! 誤飲事故の対処法を掲載しているサイト等を事前にチェック。

※公益財団法人 日本中毒情報センター:http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsfでは、誤飲による中毒事故の予防や対処法が紹介されています

窒息、溺水、誤飲など家の中で起こる事故は、その場での初期対応がとても重要だと良雪さんは指摘します。


いざというときにすぐ行動に移れるように、そして事故そのものを防ぐために、まずは家の中の危険について改めて意識することが大切なんですね。