シルクなんて私には高嶺の花……なんて思っていませんか? シルクって実は肌になじんでメリットもいっぱいのステキな素材なんです。上質のシルクで毎日を心地よく過ごしていただきたい――そんな想いから誕生したブランド『Katarakura Silk』。同ブランドを展開する片倉工業は、2014年に世界遺産に登録された「富岡製糸場」の民間最後のオーナー企業でもありました。新ブランド誕生の背景には、歴史に裏付けられた確かな品質とブランドストーリーがあったのです。

肌にやさしく、日常に溶け込むシルクを

“シルク”と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?


優雅な光沢、高級感。たとえるならハリウッドスターのネグリジェ?


そんなステレオタイプなイメージとは一線を画す、“日常に溶け込むシルク”を提案する新ブランドが“Katakura Silk(カタクラシルク)”。


2017年3月、上質な素材と高い技術力からなる日本縫製のシルク100%インナー「Premium(プレミアム)」ラインが誕生。5月には、肌へのやさしさと心地よさを追求したブラジャーやショーツを中心に展開する日常使いの「Daily(デイリー)」ラインも登場し、主に女性向けのインナーを展開しています。


プレミアムラインの人気スリップ2種

プレミアムラインの人気スリップ2種。左はシルク100%ハイゲージスムースラン型スリップ。右は同じくシルク100%ハイゲージスムースキャミスリップ(いずれも税別15,000円)

「シルクといってもサテンではなく、伸縮性のあるニット(編み物)なので肌なじみがよくさらっとしていて、綿とはまったく着ごこちが違います」


「お客様からは、『品質がいい』というお声をよくいただきます。リピートされる方も多くて、一度にまとめ買いされる方もいらっしゃいます」Katakura Silkの魅力をそう語るのは、同ブランドを生んだ片倉工業・衣料品事業部で衣料品企画開発に携わる橋本佳奈(はしもと・かな)さんと、オンラインストアの運営に携わる上村紘子(かみむら・ひろこ)さん。


製品を手に取ってみるとたしかに、光沢のあるサテン生地とは違い、しっとりとやわらかな肌ざわり。肌に当たった瞬間も、サテンのシルクのような独特のヒヤッとした感触はなく、それでいてさらりとした軽やかさも備えています。


「シルクは蚕が吐き出した糸ですが、じつはその成分自体が人の肌に近いアミノ酸で構成されていて、肌にやさしい素材です。その上、適度に水分を吸収・発散してくれるので吸放湿性が高く、汗がたまりにくいんです」Katakura Silkの企画開発を手掛ける尾﨑静(おざき・しずか)さんは、シルクの魅力をそう話します。


昔から、製糸工場の女性従業員は冬でも手がすべすべだった、なんていう話もあるくらい、シルクは肌によい影響をもたらしてくれるのだそう。


片倉工業の橋本さんと小﨑さんと上村さん

衣料品事業部で企画開発に携わる橋本佳奈さん(右)と尾﨑静さん(中)、そしてオンラインストア運営に携わる上村紘子さん(左)

肌が弱い方にこそ、使ってほしい

片倉工業ではこれまでも、シルク衣料品の開発・販売を行ってきました。


しかし、30年ほど前から続く生糸価格の高騰などにより生産量は年々減少。一方、時を同じくして市場では合成繊維が多く出回るように。


そんな状況が続き「シルク=高級品」というイメージが広がる中で、「本当にシルクを求めていて着たいと思ってくださっているお客様が満足できる商品を、まだ市場に出せていない」(尾﨑さん)と感じ、上質なシルクを届けたいという想いから、Katakura Silkを立ち上げました。


生糸には、糸の品質を表す等級がありますが、「Premiun(プレミアム)ライン」には高級インナーや着物に使用される5Aランク以上の生糸のみを使い、丸1年以上かけてオリジナル生地を開発。細くしなやかな糸を使用し、密度を高く編みたてることでしっかりとした上質な風合いに仕上げました。さらに、縫製をすべて日本国内の工場で行うなど、品質のよさにとことんこだわりました。


プレミアムラインのシルク100%ハイゲージスムースラン型スリップ

プレミアムラインのシルク100%ハイゲージスムースラン型スリップ。着ごこちや品質はもちろん、美しい光沢やドレープ性にもこだわったプレミアムラインは贈答品としても人気

そして、意識したのが“肌に悩みを抱える人に届けたい”という思い。


「シルクを選んで着られる方には、肌にお悩みを抱える方や敏感肌の方が多くいらっしゃるんです。たとえばブラジャーの肩紐が肌に当たるだけで肌トラブルの原因になる、といったお声もあります」(尾﨑さん)。


肌にやさしい、というシルクの強みをもっとも必要としている人のため、Katakura Silkではプレミアムラインのキャミソール・タンクトップ・フレンチ袖・8分袖は、脇に縫い目のない円筒状の編み方を採用。


脇に縫い目がなく、細くしなやかなシルクフィラメントを使用したスムース地の日本製シルクインナーというのは今、国内でKatakura Silkプレミアムだけなのだそう。


また、デイリーラインのブラジャーは、ホック裏やカップ裏、ストラップ裏など、肌に当たる部分はすべてシルク素材です。


新商品であるだけでなく、本当に必要な人にとっては「待っていた商品」でもあるんです。


Katakura Silkのブランドロゴ

機械糸巻き、繭、生糸、桑の葉と実がデザインされ、創業から製糸業を行ってきた“片倉マインド”を象徴するKatakura Silkのブランドロゴ

「シルクと言えばKatakura Silk」をめざして

Katakura Silkを生んだ片倉工業、じつは私たちがとてもよく知っている世界遺産の元オーナーでもあります。


その世界遺産とは、群馬県にある「富岡製糸場」


2005年に富岡市に寄贈され、翌2006年には主な建造物が重要文化財に指定。2014年には世界遺産に登録された富岡製糸場ですが、1939年から2005年にわたりオーナーとして運営・管理していたのは、ほかならぬ片倉工業なのです。


片倉工業がオーナーを務めた富岡製糸場

日本の近代化に多大な功績を遺した世界遺産・富岡製糸場。片倉工業が1939年から2005年までの66年間オーナーを務めた

1987年に操業を停止したあとも「売らない、貸さない、壊さない」の三原則を掲げ、富岡市に寄付するまでの18年間、建物や機械ひとつひとつを真心こめて守り続けてきました。建物の修繕もできる限り当時と同じ方法を徹底。その結果、在りし日を伝える保存状態のよさも決め手となり、世界遺産への登録が決まったのです。


今でもすべての社員が入社後に研修に訪れているそうで、富岡製糸場の元オーナーという誇りは今も、働く一人ひとりの胸に刻まれています。


富岡製糸場引き渡し式

2005年、富岡製糸場が富岡市に寄付された。写真は同年の引き渡し式の様子

尾﨑さん自身、大学の繊維学部で学んでいた頃、富岡製糸場については「教科書で見知っていたくらい」だったそう。しかし、シルク製品の企画開発に携わる中で、片倉工業が日本の絹製品生産の歴史に果たした役割を強く意識するようになったといいます。


「このブランドを『シルクといえばKatakura Silkだよね』と言われるくらいに育てていきたいと強く思っています。もちろん品質は大前提ですが、そこに、もともと製糸業で創業した会社であり富岡製糸場を運営・管理していたという当社のブランドストーリー、日本の絹産業に長くかかわってきたからこそのシルクへの想いを持ったブランドだという意識は、ぶれない軸として持っていたいんです」(尾﨑さん)。


片倉工業の工場

1987年に操業が停止してからも、片倉工業は富岡製糸場の保全管理を続けてきた

「もっとシルクを身近に」次なる挑戦

そんな歴史を大切にしつつ、今までにないシルク製品を生み出し続ける尾崎さんたち。その目には今、モノづくりに携わるからこそ見える景色が広がっています。


「一つの商品ができあがるまでに多くの時間がかかってこんなに人がかかわっているんだというのは、実際にモノづくりをやってみないとわからなかったと痛感しますね。工場には製品を縫っている方がいて、その前には生地を編みたてたり染色したりしている方がいて、その前には蚕から糸を紡いでいる方がいて、その前には養蚕農家さんがいて。すごい関わりの中でできているんだと思います」(尾﨑さん)。


一方、橋本さんは服飾大学で縫製やパターンを学び、同社の衣料品事業部研究開発部門で働いたあと企画部門に異動したという、少々異色の経歴の持ち主。製品企画のやりがいを、こんなふうに話してくれました。


「通常の織物の多くは、ミシンの種類が3つくらいあればできてしまいます。ですが、Katakura Silkのようなニット製インナーだと、裾を縫うミシン、脇を縫うミシン、首のテープを入れるミシン…と10数台の異なる機種のミシンを使います。それだけに、縫い方ひとつにしてもなるべく肌に刺激を与えない仕様を考えたり、新しい縫い方をいろいろ試行錯誤しながら作ることが求められます。それが、アパレルと呼ばれる大きな業態とはまた違った魅力だと思います」(橋本さん)。


インタビュー風景画像

プレミアムラインの商品(全9種)は専用のBOX入り。「大切な人へのプレゼントなどにもよろこばれます」と上村さん

今後、Katakura Silkではもっとお手入れのしやすいシルク製品を開発したい、と尾﨑さん。


シルクは中性洗剤を使っての手洗いが基本。生糸は紫外線を吸収する性質を持つため、風通しのよい日陰で干すのがよいとされています。


「今以上にもっと、シルクを着る人が増えてほしいと思っています。もっと気軽に洗える商品があれば日常的に着ていただけるのかなと思うので、洗濯耐久性を改善した商品を作っていきたいですね。これだけいい素材、肌のお悩みもサポートするような素材が世の中にはあるんですよ、ということを発信していけたらと思っています」(尾﨑さん)。


Katakura Silkの挑戦はまだ始まったばかり。


肌へのストレスを軽減し、着ごこちをとことん追求したブランド「Katakura Silk」のインナーで、肌なじみのよいシルク本来の快適さを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?


Katakura Silk Premium(カタクラシルク プレミアム)

新ブランド「Katakura Silk」のプレミアムライン。上質な素材と高い技術力による日本縫製のシルク100%インナー。生糸ランク5A以上のみを使用し、シルク特有のドレープ性と軽やかで極上の着心地を提供するハイゲージスムース編みを採用。肌へのやさしさを考え、段差をおさえた縫製で仕立てました。

ブランドサイト:http://www.katakurasilk.jp/



DATA

Katakura Silk Premium/日本縫製シルク100%ハイゲージスムースラン型スリップ

襟まわり、アームホールは段差を抑えたフラットな縫製にし、縫製の折り返し幅を狭くすることで、女性らしい繊細な仕上がりにしました。ワンピースや着物にも適したヒップ下までカバーするスリップタイプ。身体のラインに沿ったゆるやかな曲線で脇縫製をしています。

素材
シルク100%(日本製)
サイズ
M・L
カラー
ベージュ・シャンパン・ブラック
購入できるお店
カタクラオンラインストア購入する

SELECTED SHOP

カタクラオンラインストア

肌にやさしいシルクを中心としたインナーウェア・レッグウェアを企画・開発・販売しているお店です。


公式サイト:http://katakura.jp/